2009年05月16日
私が映画好きになったきっかけ
『告発』('94・米)
極貧生活で飢えに苦しみ、幼い妹のために店のレジからたった5ドルを盗んだ罪で、25年の刑を宣告されたヘンリー・ヤング。
しかも収容されたのは、アル・カポネやベビーフェイス・ネルソンなど、重犯罪者が多い事で知られるアルカトラズ連邦刑務所。
ある日、ヘンリーは仲間とともに脱獄を図るが見事失敗に終わる。仲間の裏切りによって、独房に1000日も監禁された彼は精神を病み、食堂で顔を合わせた脱獄仲間を見つけると、思わずスプーンで喉を刺し、殺害してしまう。
囚人による囚人の殺害。第一級殺人の罪で告訴された彼の弁護を引き受けたのは、若き弁護士ジェームズ。初めは野球の話にしか関心を示さないヘンリーに辟易するが、次第に彼の純真な心に胸を打たれ、この勝ち目のない裁判を勝利へと導こうとするが・・・。
この事件がきっかけで、囚人への非人道的扱いや虐待などが明るみになり、ついに1963年、アルカトラズは閉鎖に追い込まれます。実話を“ベースにした”映画なのに、ヘンリー・ヤング裁判についての記載は、その後調べてもどこにも見当たりませんでした。FBIの汚点として、もみ消されちゃったのでしょうか?
これまで調べた中で、最も詳細な記載はこちら
残忍な副所長役を演じたゲイリー・オールドマン、怖すぎます!現在では悪役のイメージが定着してしまって、私なんか彼が映画に出る度、『犯人役かな?それじゃなきゃキーパーソンだな』と、観る前から勝手に決めつけてしまう程。特に男性からの人気が高く、いつも強烈な存在感を放つ、演技派俳優です。
実は、この映画で共演したケヴィン・ベーコンと、善悪の役柄がスイッチした作品もあります。
『灰色の容疑者』('88・米)
※原題は、“Criminal Law”。
興味ある方は、見比べてみるのも面白いかも。二人の芸達者ぶりがよく分かります。
Posted by つきピン at 18:28
│映画