2009年07月20日

スピルバーグ作品、究極の選択!

『スティーヴン・スピルバーグ監督作品で一番好きなのは?』と聞かれたら、ホントに困ってしまいます。
彼はどのジャンルの作品もクオリティ高く、子供から大人まで楽しめるエンターテイメントにしてしまう達人。
人種差別だって宇宙人だって戦争だって幽霊だって恐竜だって、彼の手にかかれば面白くならないハズがない!

その中でも特にこの2本は、傑作中の傑作。
しかし、やはりどちらか1つには絞れない。
2作とも、30年以上も前に作られたとは思えないほど、今観ても充分リアルに怖いです。



『激突!』('71・米)


平凡なサラリーマン、デヴィッドはハイウェイを南下中に道を阻まれた大型タンクローリーを強引に抜いてしまう。
車での旅ならよくある光景だが、この出来事がもとで、彼は終始タンクローリーに追われるハメになり、生命を脅かされるほどの恐怖を味わう事になる。

タンクローリーに乗っている犯人の顔は一切映さず、時折腕や後ろ姿をチラッと捉えるだけで、観客自身に犯人は一体何者なのかを想像させる事により、恐怖を増幅させる手法はお見事。











『ジョーズ』('75・米)


人喰い鮫と人間との死闘を描いた海洋パニック映画。原作は、ピーター・ベンチュリーのベストセラー小説。

真夏の海水浴場に突如現れた巨大人喰い鮫相手に、警察署長、漁師、海洋学者の3人が漁船で退治に向かうが、鮫の力はあまりにも強力だった・・・。

臨場感を喚起するこだわり抜いたカメラワーク、恐怖をあおる音楽、ともに素晴らしい出来。




私は海にも行かないし、車も運転できないという、どちらのパターンとも程遠い生活をしていましたが、今年になって甥っ子に誘われてン十年ぶりに潮干狩りに出掛け、車も人の運転でなら乗る事もあるので、やっぱり人ごとではないなぁ、と・・・。


さて、あなたならどちらの恐怖がお好みですか?

  


Posted by つきピン at 20:21映画

2009年06月25日

アンチヒーローの魅力☆

『勝手にしやがれ』('60・仏)


この作品で、これまでのフランス映画のイメージは完全に払拭されたと思います。

原案、フランソワ・トリュフォー。監督、ジャン・リュック・ゴダール。
手持ちカメラでの撮影、即興の演出、ドライな描写が新鮮で、その後のアメリカン・ニューシネマにも多大な影響を与えたヌーヴェルヴァーグの記念碑的傑作。

主人公ミシェル(ジャン・ポール・ベルモンド)の刹那的な生き様、アンチヒーロー像は、男性にとってかなり魅力的に映るのではないでしょうか?

6月25日、パリのシャンゼリゼ通りでNYヘラルドトリビューン誌を売るアメリカ人留学生パトリシア(ジーン・セバーグ)は、ミシェルと会う。
彼は車の常習窃盗犯で、マルセイユから警官の追跡を振り切って逃げてきていた。
二人は一晩過ごした後、ミシェルは彼女をイタリア旅行に誘うが、翌日、彼女は警察に密告してしまう。

ラスト、警察の発砲に倒れ、『最低だ』とつぶやいてタバコをふかし、自身の手で瞼を閉じて死んでいくミシェルは、この上なくカッコいい!!
そして、『“最低”って、何の事?』とつぶやくパトリシア。彼女は彼を愛しているのになぜ密告したのか?愛しているからこそ?それとも彼の愛を確かめたかったのか・・・?

原題の『A Bout De Souffle』(日本語で『くたばっちまえ!』的な意味)という言葉に、こんな素敵な邦題をつけたのもスゴい!


この映画で、若きベルモンドの男臭さ、そしてゴダールの世界を満喫してはいかがでしょうか?



自由で束縛のない愛を愉しむ二人だが・・・。

  


Posted by つきピン at 23:27映画

2009年06月24日

レディの登竜門♪

『舞踏会の手帖』('37・仏)


6月・・・上流階級の若き乙女たちが社交界へのデビューを飾る時期。


この映画の主人公(マリー・ベル)も、白いロングドレスに身を包み、16歳で舞踏会に出席する。

あの華やかな一夜から20年後―。

36歳の若さで未亡人となった彼女は、昔の手帖を頼りにかつての踊り相手の男性たちを訪ねてゆく。
当時、彼女にフラれた男性たちは、ルックスも職業も性格もみなバラバラ。
共通しているのは、未来を嘱望されたはずの彼らが、今では堕落した人生を送っているという事実。
弁護士だった男性はギャングに転身し、作家志望の男性は山岳ガイドに。政治家を目指した男性は、町長におさまり野心を棄てた・・・。この他に、もぐりの堕胎医や宗教家、美容師などが彼女に再会し、昔を懐かしむ姿が切なく映る。

監督は、ジュリアン・デュヴィヴィエ。彼の作品にしては珍しくロマンティシズム溢れるオムニバス映画です。
役者も、ルイ・ジューヴェやフランソワーズ・ロゼエ、ピエール・ブランシャールと大御所揃い。
テーマ曲『灰色のワルツ』は、譜面を逆から演奏していき、さらにそれを逆再生したものが使われているそうです。


デビュタントに憧れる女性はもちろんですが・・・『昔はよかった~』と思わず口に出してしまうようになった方にこそオススメしたい、哀愁漂う一本です。

  


Posted by つきピン at 20:44映画

2009年06月21日

サラリーマンの“虎の巻”!?

『努力しないで出世する方法』('64・米)


大ヒット舞台劇の映画化で、いかにもM・G・Mらしい、明るく快活なミュージカル。


高層ビルの窓拭き清掃員、フィンチは、通りのブックスタンドで『努力しないで出世する方法』という本を手に取る。そこには、失敗しない会社選びから実力なしにトップへ昇りつめる方法が網羅されていた。
早速、彼は本に則って実行開始!
しかし、次第に大事なものを見失い、出世の鬼と化した彼の行く先には、本には書かれていない数々の難関が待ち受けていた・・・。

簡単に先が読めてしまう展開はちょっぴり残念ですが、ストーリーを導くための歌や踊り(オフィスの小道具片手にサラリーマンやOLたちが踊る姿が楽しい)や、女性の60年代ファッション(ブルーやイエロー、オレンジ等の鮮やかなオフィスファッションや、カラーonカラーな着こなしがとてもカワイイ)は、観ていて飽きさせません。


文字通り、“努力しないで出世したい方”、オススメです(笑)。

  


Posted by つきピン at 19:16映画

2009年06月14日

パキスタンカレー♪

昨日・今日の2日間、天王町シルクロード商店街で、縁日がありました。
かなりの大規模で、出店も数え切れないぐらいあり、大盛況。

中にはこんな珍しい屋台もありました→

パキスタンカレー、『Zaika』。
(お店は、東京都大田区にあるそうです)

パキスタンカレー、一度食べてみたかったので、即買い!
野菜かチキンかで迷っていたら、お店の方に『試食してみますか?』と言われ、カレー2種類にナンまでいただいちゃいました。
とっても親切face12

でも結局、どちらも美味しくて再び迷ってしまう私icon10
さんざん悩んだ末、今回はチキンをチョイス。


こちらがそのカレーです→

パキスタンのナンは、インドのものと違い、真ん丸な形。溶かしバターは塗っていないので、ナン本来の味が楽しめます。

カレーは、スープのようにさらっとしているのにコクもあって、辛さはかなり抑えてあります。その味は、ゴクゴク飲んでしまいたくなるほどの美味しさ。お肉は骨付きチキンを『これでもか!』ってぐらい柔らかく煮込んであって、骨まで食べられます。

まさか日本の伝統行事である縁日で、こんな美味しい国際交流ができるとは!お腹も心も大満足な一日でしたface02  


Posted by つきピン at 23:09日常

2009年06月02日

ジューン・ブライドの季節です

 『ジャスト・マリッジ』('03・米)


6月といえば、“ジューン・ブライド”。

その昔、“成田離婚”なんて言葉がありましたが、この映画はそんなテーマを含んでいて、それでいて楽しい。

作品のキャッチコピーが、『Q.問題です。この二人の笑顔は、あと何秒続くでしょう?』なんてパッケージに書かれているぐらいだから、これから一体何が起こるのやら!?観る前から期待が高まります。

上流階級の超お嬢様のサラと、ラジオのリポーターとして働く庶民派のトムは、熱烈な大恋愛の末、周囲の猛反対を押し切って結婚。
ところが、ハネムーン先で数々のトラブルに見舞われ、二人の仲は一気に険悪ムードに。
飛行機の搭乗時からすでに波乱含み。滞在先のヨーロッパでも不運は続き、さらに二人の仲を壊そうと、新婦の家族が最強の刺客まで送り込んでくる始末。


何と言っても、主演の二人のお笑い合戦が一番の見所。
新郎役のアシュトン・カッチャー(実生活ではデミ・ムーアの旦那さんです)もいいけど、やはりここは新婦役のブリタニー・マーフィに軍配を上げたい。
前出の『クルーレス』の頃に比べ、美しく磨かれたルックスもさることながら、彼女のコメディエンヌぶりはハリウッド随一です。


婚カツの参考になるかはさておき・・・こんな笑えるウェディングムービーで、日本の6月のジメジメした空気を吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか?






こちらは、日本版ポスター。
  


Posted by つきピン at 22:23映画

2009年06月01日

ガールズムービーの火付け役

『メリーに首ったけ』や『キューティー・ブロンド』等、今でこそオシャレなガールズムービーは量産されているけれど、それはこの映画がブームの火付け役だったんじゃないかと思います。


『クルーレス』('95・米)
※『クルーレス』とは、“無知”とか“ダサい事”の意。


ビバリーヒルズに住むお嬢様、シェール(アリシア・シルヴァーストーン)は、弁護士のパパとリッチな豪邸に二人暮らし。
オシャレでキュートでハイスクールの人気者である彼女は、親友のディオンヌ(ステイシー・ダッシュ)と買い物をしたり食べ放題に行ったり、エステでリラックスしたりする毎日を送っている。

毎朝起きると、まず最初にするのが洋服選び。それも自分のワードローブをすべてパソコンに取り込んであって、自分の写真に着せ替えてチェックするという徹底ぶり(コーディネートがイマイチだと『ミスマッチ!』なんて警告までしてくれる。こんなソフト、私も欲しい!)。

しかし、そんな生産性のない暮らしに飽き飽きしていた彼女は、クラスにドラッグ漬けのイケてない転校生(ブリタニー・マーフィ)がやってきたのを機に、『人を幸せにする事』に生き甲斐を見出してゆく。転校生をオシャレに変身させた後は、老いぼれの担任教師と奥手な女性教師をくっつけて、おまけに自分の成績まで上げてしまうというやり手ぶり。

もちろん、恋愛あり、パーティーあり、イイ女でいるための秘訣や男の子にモテる必勝テクまで教えてくれます。


90年代半ばの作品なので、ファッション面での古さは否めないけど、内容は今も全然色褪せてない。

平凡な日常にウンザリしているけど、自分探しの旅に出る程の余裕がない方に、オススメの1本。
今いる場所で、本当の自分を見つける方法が、ここにあります。

  


Posted by つきピン at 21:49映画

2009年05月31日

世界禁煙デーにちなんで!?

『コーヒー&シガレッツ』('03・米)


『ストレンジャー・ザン・パラダイス』、『デッドマン』のジム・ジャームッシュ監督が、煙草とコーヒーをテーマに18年間撮り続けたフィルムを、11のシークエンスからなる1本の映画にしました。
演じる役者たちも、大御所からひとクセもふたクセもある怪優、ミュージシャンまで多彩。

①『変な出会い』・・・『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニ、スティーヴン・ライト出演。

②『双子』・・・ジョイ&サンキ・リー(ジョイはスパイク・リー監督の妹、サンキは弟)、スティーヴ・ブシェミ出演。

③『カリフォルニアのどこかで』・・・イギー・ポップ、トム・ウェイツ出演。カンヌ映画祭短編部門パルム・ドール賞受賞作品。

④『それは命取り』・・・ジョー・リガノ、ヴィニー・ヴェラ、ヴィニー・ヴェラJr.出演。ここではダイエット中の男性が昼食代わりにコーヒーと煙草を注文。

⑤『ルネ』・・・“謎の女性”ルネ・フレンチ、E.J.ロドリゲス出演。

⑥『問題なし』・・・アレックス・デスカス、イサック・デ・バンコレ出演。

⑦『いとこ同士』・・・ケイト・ブランシェット主演。1人2役をこなしています。対照的な役柄、まるで別人!

⑧『ジャック、メグにテスラコイルを見せる』・・・“ザ・ホワイト・ストライプス”の姉弟デュオ、メグ・ホワイト、ジャック・ホワイト出演。

⑨『いとこ同士?』・・・アルフレッド・モリーナ、スティーヴ・クーガン出演。英国俳優なので、ここではコーヒーではなく、紅茶が登場。

⑩『幻覚』・・・ビル・マーレイが本人役で登場。なのにナゼか役柄はカフェのウェイター。

⑪『シャンパン』・・・ビル・ライス、テイラー・ミード出演。まずいコーヒーをシャンパンに見立て、人生を祝う。

煙草とコーヒー・・・この小道具だけでこんなにたくさんのドラマが生まれるなんて。
モノクロ映像もとてもオシャレで、小粋な会話と魅力的な音楽に包まれて、飲む人も飲まない人も、吸う人も吸わない人も肩の力を抜いて楽しめます。


今日は、“世界禁煙デー”。

それに反発するワケではないけれど、敢えてこんな映画でリラックスしてみるのはいかがでしょうか?




煙草にコーヒー。人それぞれ楽しみ方があるように、人生もいろいろ。
  


Posted by つきピン at 20:11映画

2009年05月30日

土曜のブランチ

休日の朝は少し寝坊して、ブランチをする事が多いです。


今日のメニューはパンケーキ。

一見すると普通のパンケーキですが、生地に麦と野菜の粉末が入っています。
味も普通のパンケーキとほとんど変わりませんが、後味に麦の香ばしさと野菜の自然な甘みが口中に広がりますface12
おまけに食物繊維も摂れるので、私のお気に入りメニューです。

メープルシロップの代わりにはちみつやコンデンスミルク、牛乳の代わりにりんごジュースを使っても美味しくできます。

  


Posted by つきピン at 22:21日常

2009年05月27日

季節限定の美味さ

夕暮れ時のスーパーで発見して、思わず衝動買いしてしまいました。


『プリッツ うめしそ味』


あと1本だけ、あと1本だけ・・・と繰り返していたら、いつの間にか1袋なくなっていましたicon10
ちょっとしたおやつのつもりが、夕飯に早変わりface08


プリッツ、恐るべし!


これまで梅シソ味の食べ物はいろいろチャレンジしてきたけど、こちらはすっぱいのが苦手な人でも食べやすいのでオススメですface12
  


Posted by つきピン at 23:29日常

2009年05月26日

中華街に行ってきました

今日は朝から何かと慌しい一日でした。

それでもお昼は中華街の『聘珍樓』まで行ったのですが、いかんせん時間が足りないicon10

『お食事ですか?飲茶ですか?』と聞かれ、反射的に飲茶を選んで、とりあえずメニューの片っ端から点心を注文。
それを飲み込むように食べて、そそくさとお店を後にしたので、お料理の写真も全然撮れませんでした。

とっても美味しいのに、味わう時間がなかった、無念・・・face07

せっかく中華街に来たんだから、『関帝廟』 にも寄りたかったのになぁicon11



・・・と、ガックリ肩を落としていた帰り際。これは神様からのご褒美か!?



なんと、駐車場のロビーで“関羽殿”を発見face08

『関帝廟』には行けなかったけれど、今日は満足です!


次回はもっと時間のある時に、ゆっくりお参りしたいと思いますface12

  


Posted by つきピン at 23:26日常

2009年05月25日

オリジナルの輝きよ・・・

『オーシャンと11人の仲間』(’60・米)


昔から、登場人物のキャラが立ってるお話が大好きです。
風貌も育ちも性格も違う者たちが、それぞれ独自の特技を活かして活躍する物語は、“三人寄れば文殊の知恵”的勇気をくれるし、思わず時間を忘れて楽しんでしまいます。

『オーシャンと11人の仲間』は、2001年に原題のまま『オーシャンズ11』として、スティーヴン・ソダーバーグ監督でリメイクされた映画のオリジナル版。


大晦日の午前零時きっかりに、ラスベガスのカジノから大金を奪う計画を立てるオーシャンと、その話に乗ってきた彼の元戦友11人の大胆不敵な強盗劇。

全編、粋な笑いとスリルに満ちていて、あっという間の130分!
キャストの豪華さやスピード感溢れる展開はリメイク版にやや劣るものの、面白さは決して引けを取りません。
おまけに『シナトラ・ファミリー』の一員であるディーン・マーチン、サミー・デイヴィスJr.の素晴らしい歌声まで聴けて、全体的に渋くて大人な趣きがなんともオシャレなので、私は断然オリジナル派!

リメイク版の方が少々話が複雑ですが、おおまかなストーリーはどちらもほぼ同じ。
でも大きく違うのがラストのオチ。
だからオリジナル版は続編ナシ、なのです。

・・・ここまで書いちゃったらネタバレになってそうですがicon10


リメイクされるはるか昔に観たのに、こちらの方が強く印象に残っています。


『オーシャンズ11』観た方には、是非見比べていただきたい。
どちらも未見の方は・・・まずはこちらからどうぞ。





リメイク版より平均年齢高そうです(笑)

  


Posted by つきピン at 21:10映画

2009年05月23日

彼らに明日はなかった・・・

『俺たちに明日はない』(67・米)


大恐慌の30年代。テキサス州ダラスを中心に、次々と銀行を襲った実在する強盗カップル、ボニー・パーカーとクライド・バロウの犯罪逃避行を描いたアメリカン・ニューシネマの先駆的作品です。
当時では斬新すぎるシナリオ、過激な描写、魅力的な俳優陣と、傑作と呼ばれる理由が随所に見られる、私の大好きな1本。

ニューシネマにしては珍しく、女性が主役の扱いで描かれている点も気に入っています。
ボニー役のフェイ・ダナウェイは、美人ではないけれど、気だるい雰囲気と妖しい魅力を持つ女優さんです。30年代のファッションもとっても素敵で、タイトなスカートにベレー帽、スカーフ使いなんかは現代でもマネしたいお手本スタイルです。


もうよく知られているように、『死のバレエ』と呼ばれたラストシーン。
それが1934年の今日。
ついに二人は警官隊に包囲され、87発の弾丸を浴び、車も体も蜂の巣にされてしまいます。それをスローモーションで見せる衝撃映像。


タイトル通り、彼らに明日(5月24日)はなかったのでした。




【実物のボニー&クライド(左)と、映画のワンシーン(右)】


実際の二人は写真好きで、逃亡中にも数多くのポートレイトを残しており、映画でもそれが再現されている。
  


Posted by つきピン at 20:36映画

2009年05月22日

今さらながら、『三国志』

映画『レッド・クリフⅠ・Ⅱ』を観て、今さらながら『三国志』にハマってしまいました。

その冒頭の説明が、歴史モノが苦手な私(時代劇や大河ドラマはほとんど見た事がありません)でもとても分かりやすく丁寧だったので、映画を観終わっても熱が冷めず、とうとう小説を購入してしまいました。
どうせ読むなら好きな作家のものをと思い、今回、北方謙三を選びました。

映画版を観て、“関羽”の魅力にイチコロになり、『もっと関羽の事が知りたい!』というなんともミーハーな理由で。ただそれだけでicon11
というのも、残念ながら、映画版ではあまり彼の見せ場がなかったのです。

これだけ関羽にお熱な私が、高校生の時、家族で中華街の関帝廟に行った時は、まさか大好きな関羽が祀ってあるなんてまったく知らなかったface07

なんともお恥ずかしい話ですが、先ほど姉上と義兄上が、横山光輝の漫画『三国志』(全30巻!)を貸してくれたので、しばらくドップリ浸かって勉強する事にします。


眠れぬ夜が続きそう・・・icon10  


Posted by つきピン at 00:57

2009年05月19日

海外ドラマの影響で・・・

最近、海外ドラマをよく観ます。

女性が主人公のお話だと、仕事の休憩中やショッピング、ちょっとしたパーティーシーンに決まって登場するのが、カラフルなカップケーキ。

鮮やかなピンクやイエローのクリームやアイシングでデコレーションされたカップケーキをずっと見ていたら、思わず食べたくなって衝動買いしちゃいました。

本日購入したのは、クイーンズ伊勢丹横浜店のテナントにある『SWEET PIE by PARIYA』のもの。
左上から時計回りに、
①『パッションマンゴークリーム/ココナッツケーキ』
②『ココナッツクリーム/宇治抹茶ケーキ』
③『フランボワーズクリーム/ピスタチオケーキ』
④『ベーシックバタークリーム/プレーンケーキ』

 
バタークリーム大好きな私は、迷わずベーシックをチョイス。

MARIAGE FRERES(マリアージュ・フレール)』のベルガモット強めのアールグレイと一緒に、フォークは使わず、手づかみでワシワシといっちゃいます!
生地は塩味がきいていて甘すぎず、しっとりした食感。
バタークリームも全然しつこくなくて、バニラの上品な香りが漂います。

アメリカでは、ドラマの影響からカップケーキ人気に再び火がついて、『カップケーキ・リバイバル』がスタートし、今ではイギリスにまで飛び火するほどの熱狂ぶりだとか。

単純なこの私が熱狂してしまうのは、至極当然の事だったようでicon10
  


Posted by つきピン at 22:22日常

2009年05月18日

昭和レトロシリーズ⑤

久々の登場、昭和レトロシリーズ!


今回は、我が家の台所に40年間君臨し続けている、“Osterizer”のミキサーです。

電子レンジがキッチン家電の王様なら、このミキサーは我が家では女王!


毎朝、イチゴやバナナなど好みのフルーツと牛乳(又はヨーグルト)をブレンドして飲むのが日課となっています。
我が家では、『キング・電子レンジ』よりも使用頻度の高い家電です。
しかも丈夫でお手入れ簡単!!

特筆すべきは、10種類のボタンの、上には英語表記、下には日本語表記がされているところ。
現在出回っている新タイプには、英語表記しかありません。

まさにそこが、“昭和レトロ”と呼べるポイントなんですなぁ。


発売当初はモテモテの新作だった彼女も、今では大御所(=アンティーク)として堂々たる貫禄

女王の名にふさわしく、いつかはロブスタービスクや本格カレーなんかを・・・作って・・・あげられたら・・・いいんだけどなぁicon11  


Posted by つきピン at 22:26レトロ

2009年05月17日

ミス・ミステリーレディ

グレタ・ガルボ・・・近寄り難い美貌を持つ、ミス・ミステリーレディ。


本名:グレタ・ロヴィッサ・グスタフソン

1905年9月18日生まれ


スウェーデン・ストックホルム出身。病気の父に代わり、早くから理髪店やデパートの売り子として働く。後にモデルやCMに出演したのがきっかけとなり、端役で映画デビュー。モーリス・スティルレルに見出され、このスウェーデンの名監督とともにハリウッドへ。英語が苦手なこともあり、映画会社M・G・Mは起用を渋ったが、スティルレル監督の強い要望で正式入社を果たす。芸名を定番のダブルネーム『グレタ・ガルボ(GG)』とし、エキゾチックな魅力を武器に売り出された。


◆代表作品◆
『イバニエスの激流』
『肉体と悪魔』
『アンナ・クリスティ』
『グランド・ホテル』
『ニノチカ』








『イバニエスの激流('26・米)』で、いきなりスターに。この頃周囲は、彼女がこれほどまでに偉大な女優になるとは予想もしていなかったと言う。
その後、『肉体と悪魔('27・米)』での神秘的な悪女や、『アンナ・クリスティ('30・米)』の酒びたりの女など、硬質な色気を持ち味とした役どころを得意とした。















M・G・Mの権力者、ルイス・B・メイヤーによるガルボ評は、『歯並びが悪く、脚が太い』。これを当の本人はどんな気持ちで受け止めたのだろう。
アメリカの美容スペシャリストたちの手によってダイヤモンドの如く磨き抜かれたガルボ。そのクールで魅惑的なキャラクターは、いわば“創り上げられた美”であった。














日本でも『ガルボ帝国』なる言葉を生むほどの人気ぶり。その美貌は、『スウェーデンのスフィンクス』と称された。
神秘的で近寄り難い美しさがウリの彼女だが、実はメイクも毛皮もドレスも香水もダイヤも苦手で、『少年たちとのキャッチボールと、アイスクリームのコーンをかじる時が最も楽しい』と笑って答えるナチュラルな女性だった。


















多くの男性と浮名を流すも、生涯独身を通したガルボ。その私生活は、謎に包まれていた。
そして36歳、突然の引退。
その後もショービジネス界から数々の申し出があったが、一切顔を出すことなく、1990年、肝不全でこの世を去った。

  


Posted by つきピン at 15:19女優

2009年05月16日

私が映画好きになったきっかけ

『告発』('94・米)

極貧生活で飢えに苦しみ、幼い妹のために店のレジからたった5ドルを盗んだ罪で、25年の刑を宣告されたヘンリー・ヤング。
しかも収容されたのは、アル・カポネやベビーフェイス・ネルソンなど、重犯罪者が多い事で知られるアルカトラズ連邦刑務所。

ある日、ヘンリーは仲間とともに脱獄を図るが見事失敗に終わる。仲間の裏切りによって、独房に1000日も監禁された彼は精神を病み、食堂で顔を合わせた脱獄仲間を見つけると、思わずスプーンで喉を刺し、殺害してしまう。
囚人による囚人の殺害。第一級殺人の罪で告訴された彼の弁護を引き受けたのは、若き弁護士ジェームズ。初めは野球の話にしか関心を示さないヘンリーに辟易するが、次第に彼の純真な心に胸を打たれ、この勝ち目のない裁判を勝利へと導こうとするが・・・。

この事件がきっかけで、囚人への非人道的扱いや虐待などが明るみになり、ついに1963年、アルカトラズは閉鎖に追い込まれます。実話を“ベースにした”映画なのに、ヘンリー・ヤング裁判についての記載は、その後調べてもどこにも見当たりませんでした。FBIの汚点として、もみ消されちゃったのでしょうか?

これまで調べた中で、最も詳細な記載はこちら


残忍な副所長役を演じたゲイリー・オールドマン、怖すぎます!現在では悪役のイメージが定着してしまって、私なんか彼が映画に出る度、『犯人役かな?それじゃなきゃキーパーソンだな』と、観る前から勝手に決めつけてしまう程。特に男性からの人気が高く、いつも強烈な存在感を放つ、演技派俳優です。

実は、この映画で共演したケヴィン・ベーコンと、善悪の役柄がスイッチした作品もあります。

それがコレ→
『灰色の容疑者』('88・米)
※原題は、“Criminal Law”。

興味ある方は、見比べてみるのも面白いかも。二人の芸達者ぶりがよく分かります。  


Posted by つきピン at 18:28映画

2009年05月15日

続・『卒業』!?

ダスティン・ホフマン主演の名作『卒業』には、実は続編があった!?


主人公が花嫁を教会から連れ出すあの有名なラスト・シーン。
その後、二人はどうなったのか・・・???


それを描いたのが、ジェニファー・アニストン主演のラブコメディ、『迷い婚~全ての迷える女性たちへ~』('05・米)。


『駆け落ちまでしたものの、やはりうまくいかなかったのでは?』
『いやいや、あれだけドラマティックな二人だもの。きっと子供もできて、幸せに暮らしているはず・・・』
観る前からあれこれ想像してワクワクしていた私ですが、ストーリーかなり複雑ですicon10
当然フィクションでしょうが、こんなのアリ!?ってもうビックリな展開!

もちろん、あの“ミセス・ロビンソン”も登場しますよ。

思えば、アメリカでは『卒業』はコメディ映画に分類されるそうで、この感覚は日本人の私にはピンとこないのですが、なるほど、だから続編はこんなに笑えるラブコメなのか。←ココだけ納得。



それにしても、ジェニファー・アニストンのコメディは、どれも面白い。
新作『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』への出演を決めた理由を、『男女が恋に落ちるだけのコメディには飽き飽きしていたから』と語っていた彼女だけど、やっぱり彼女の魅力はラブコメでこそ発揮されると思うのです。
これからもあのバツグンのプロポーションと豊かな表情を生かし、肩の力を抜いた演技で観客を楽しませて欲しいと願って止みません。





とてもロマンチックな結末。
その後、この二人に何が起こった!?

  


Posted by つきピン at 23:57映画

2009年05月14日

レッドヘアのセックスシンボル


リタ・ヘイワース・・・1940~50年代にかけて、世界中の男性を魅了したセックスシンボル。


本名:マルガリータ・カーメン・キャンシノ

1918年10月17日生まれ


父はラテン・ダンサー、母はショーガールというダンサー一家に生まれる。幼い頃から父にダンスの手ほどきを受け、12歳で父のパートナーとしてキャバレーの舞台に立つ。彼女の踊りを見たフォックス社の副社長が、出演契約の話を持ちかけ、1935年にリタ・キャンシノの芸名で映画デビュー。その後、リタ・ヘイワースに改名し、コロンビアの看板女優として情熱的な美貌と抜群のスタイル、得意の歌とダンスで人気を博す。


◆代表作品◆
『いちごブロンド』
『カバーガール』
『ギルダ』
『上海から来た女』




彼女のフィルモグラフィーの中でも最高のヒット作となったフィルムノワール、『ギルダ('46・米)』。この映画で見せた妖艶な魅力は、ファンのみならず、多くの名優や大富豪をも骨抜きにした。

これほど完璧な美しさを持つ彼女だが、『男たちはギルダと寝て、私と目覚める』という、冷静すぎるほど自身を客観視したセリフを残しているのには驚きだ。










5度の結婚・離婚歴を持つ彼女が2番目に夫に選んだのは、舞台演出、映画監督としても多大な才能を発揮した名優、オーソン・ウェルズ。天才と謳われたウェルズ、美人女優のリタはお似合いのカップルだったが、4年後に終止符が打たれた。













映画『踊る結婚式('41・米)』でのワンシーン。名ダンサー、フレッド・アステアとも互角に渡り合えるダンスの才能を持つリタ。一緒に踊る相手に厳しい要求を課す事で知られるアステアの期待に、見事に応えている。

二人は'45年にも、『今宵よ永遠に』で再び共演。
















第二次大戦時、リタはピンナップガールとしてアメリカ兵たちの人気を獲得。彼女の存在によって、兵士たちの士気がかなり上昇したという。

B29爆撃機“エノラゲイ”や、ビキニ島で実験に用いられた原子爆弾(その名も『ギルダ』)の内部には、彼女の写真が貼られていた。

(※右の写真は、『ショーシャンクの空に』でも使用されたポスター)  


Posted by つきピン at 20:30女優