2009年05月13日
短いめぐり合わせ
『逢いびき』('45・英)
デヴィッド・リーン監督作品というと、『アラビアのロレンス』や『戦場にかける橋』、『ドクトル・ジバゴ』等の歴史大作を思い浮かべる人が多いと思いますが、一方で、『旅情』や『ライアンの娘』、『逢いびき』等の恋愛ドラマもとても素晴らしく、格調高い仕上がりになっています。
『逢いびき』は、平凡な日常に暮らす人妻ローラと、医師アレックスとの禁断の恋を描いたメロドラマ。
原作は、ノエル・カワードの戯曲『Still Life(動かない生活)』。名カメラマン、ロバート・クラスカーの陰影際立つ撮影に、音楽はラフマニノフの傑作『ピアノ協奏曲第2番』。全編、これ1曲だけで通しています。
主婦のローラは毎週木曜日、近所のミルフォードの町へと買い物に出かけます。帰りがけに駅構内のカフェでひと休みしていると、そこへ医師のアレックスが入って来る。その出会いがもとで、二人は毎週短い逢瀬を重ねていく。映画を観たり、食事をしたり、散歩をしたり。互いに家庭があり、これまでずっと家族に対して何の不満もなかった二人の生活に、ほんの一瞬小波が立つ。徐々に気持ちの昂ぶりを隠せなくなっていく二人。だが、ささやかな幸せは、長くは続かなかった・・・。
ローラ役のシリア・ジョンスンと、アレックス役のトレヴァー・ハワードは、どちらも地味ながら品のある役者さんで、このイイ意味での“地味さ”が、物語をリアルな感じに仕上げてくれていると思います。
リーン監督の大作は、臨場感が売りですが、このようなメロドラマも、なんだか現実に存在する恋人たちの日常を覗き見たような気持ちになる“臨場感”を与えてくれている気がします。
2009年05月11日
風呂よ、さらば
その壊れ方というのがスゴくて、なんと浴槽の底部が真っ二つに割れてしまったんです
すぐにメーカーに連絡して点検に来てもらったんですが、GW直前だった為、すぐには工事できないとの事。とりあえずの応急処置として、ひび割れした部分に防水テープを貼ってもらい、なんとか今日まで風呂断ちせずにすみました。
そして本日、ようやく取り付け工事が終了!
(右上の写真は、浴槽を取っ払ったところです)
ものの30分でピッカピカな新品浴槽にチェ~ンジ→
残念ながら、周囲に塗られた接着剤が乾くのに丸1日かかるので、今日は湯船には入れません(シャワーはOK)。
よし、明日はお気に入りの入浴剤で思いっきり半身浴を楽しむぞ!
親切で迅速、そして丁寧な対応をしてくださったメーカーの方に感謝です
2009年05月09日
チャップリン5連発!
往年のコメディアンの中で、私の一番お気に入りはバスター・キートン。次にマルクスブラザーズ、ハロルド・ロイド、そしてダニー・ケイと続きます。
だけどチャップリンだけは・・・実はずっと食わず嫌いな感じで今日まできてしまいました。
監督・主演・脚本・音楽すべて手がけ、笑いの才能のみならず、歌やダンスまで披露してしまう天才なのに、子供の頃、『黄金狂時代』と『モダン・タイムス』を観て、幼心に『このおじちゃん、なんだか怖い』と強烈に印象に残り、しばし悪夢に登場する程のインパクトだったために、それきり私の中で封印したままでした。
実際、チャップリンのユーモアセンスは、10歳満たない子供が理解するには早すぎると、かの淀川先生もおっしゃってたので、そのままのらりくらりと過ごし、チャップリン観ずして映画好きを公言するという、なんともタブーな映画道をひた走ってきちゃいました。
ところが先月、ケーブルテレビでチャップリンの作品が連続放送されるという知らせが。私ももう大人だし(!?)、これを期にチャップリンの封印を解く決意を固めました。
今回のラインナップは、チャップリン作品の王道中の王道であるこの5本。
『キッド』('21・米)
男に捨てられ未婚の母となった女性が、泣く泣く生まれたばかりの赤ん坊を高級車に置き去りにする。そこへ様々なトラブルが発生し、赤ん坊を拾うことになる浮浪者チャーリーと、キッドと名づけられたその子との親子愛を描いた感動作。
『チャップリンの黄金狂時代』('25・米)
ゴールドラッシュに沸くアラスカを舞台に、一攫千金を夢見る放浪者チャーリーの恋と希望に満ちた物語。
飢えに苦しむチャーリーが、履いてた靴をボイルして美味しそうに食べるシーンはあまりにも有名。
『サーカス』('28・米)
ひょうんな事からサーカス団に紛れ込んだ浮浪者チャーリーが、曲馬乗りの少女に恋をしたり、災難に巻き込まれて綱渡りをするハメになったりと、終始ハチャメチャなシーン満載のドタバタ喜劇。
『モダン・タイムス』('36・米)
機械化された現代社会を風刺したコメディ。サイレントにこだわり続けたチャップリンが、この映画では歌声を初披露。
皮肉に満ちたユーモアだらけだが、最終的には人々を幸せな気分にさせてくれるさわやかなラストシーンも素晴らしい。
『街の灯』('39・米)
盲目の花売り娘との恋、自殺願望の富豪との交友を通じて繰り広げられるロマンティック・コメディ。『キッド』同様、笑って泣ける感動作。印象深い音楽もいい。個人的に一番好きな作品。
2009年05月08日
灰とダイヤモンド
『灰とダイヤモンド』('58・ポーランド)
ポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダ監督の代表作で、ポーランドの反独闘争をテーマにした作品です。
監督自身も第二次大戦時にレジスタンス運動に参加していたというだけあって、鋭い描写、鮮やかな演出で、緊迫した暗殺シーンも目が離せません。
また、逆さに吊るされたキリスト像、祝賀会シーンで流れるショパンのポロネーズ、解放を祝う花火、主人公のトレードマークである黒いサングラス等、象徴的な小道具も効果的。
1945年5月、ドイツ軍降伏。反ソ化するポーランドの地方都市。
反ソ派テロリスト、マチェックは、仲間と共に自動小銃片手に教会の前で暗殺相手を待ち伏せていた。
かつては反独組織に属していた彼らやメンバーたちも、今ではいくつかのグループに分裂、戦後の権力抗争を繰り広げていた。
誤殺、対立、裏切り―。
暗殺稼業に疲れ果てた彼の前に現れた一人の女性の存在によって、彼の決断は鈍ってゆく・・・。
ポーランド映画の傑作に次々と出演し、今後の活躍が期待されていましたが、残念なことに1967年、39歳という若さでこの世を去ってしまいます。
走っている列車に飛び乗ろうとして転落死という、映画のワンシーンさながらにショッキングな最期でした。
※黒サングラスが印象的なズビグニエフ・チブルスキー(左)と、恋人役の美人女優エバ・グジジェフスカヤ(右)→
2009年05月07日
花よりダンゴ
京都に本店を持つ、『鶴屋吉信』の和菓子です。
繊細で美しい出来ばえに感動~
食べるのがもったいない!
・・・けど、やっぱり食べちゃいます(笑)
せっかくなので、抹茶を添えてみました。
このピンクの求肥に包まれたお菓子は、サツキの花をイメージして作られたそうです。
色鮮やかな和菓子と、ほろ苦い抹茶を味わいながら、新緑薫る5月の風を感じて・・・・・と気取ってみたいところですが、外は雨がザーザー
やっぱり、私は花よりダンゴな人生のようです
2009年05月06日
Thank you, Kenny!
ヒステリック・グラマーのバッグにEd HardyのTシャツ、タイの袋入りラーメン3種に、メンソールの香りスティック(←うまく説明できてませんが)と、こんなにたくさん。
ヒステリック・グラマーは、学生時代から大ファンだったので、とっても嬉しい
Ed Hardyは、海外セレブに大人気のブランドで、こんな私が着ちゃっていいの!?ってカンジです。
タイラーメンは、ラーメンらしからぬセクシーで可愛いギャルのパッケージで、味もバツグン。あっという間に3種類すべて完食しちゃいました。
そして・・・謎のメンソールスティック(笑)
鼻に近づけて匂いを嗅ぐと、メンソールの香りで気分爽快
嗅いでる姿はちょっぴり怪しげですが、何気に病みつきで、暇さえあればこれでリフレッシュをはかっています。
Thank you, Kenny!!
今度、このTシャツ着て、バッグ持って、鼻にスティック差して遊びに行くのでよろしくねっ
ちなみにKennyは、デザイナーでもあり、ミュージシャンでもあり、故ジョニー・サンダース(Johnny Thunders)ともお友達だったスゴい人です。
2009年02月15日
カレー曜日♪
家に着くとバタンキュ~な毎日だったので、当然料理も手抜きばかり。
しかし、今日は久しぶりにゆっくりできたので、カレーを作ってみました。
疲れが溜まっていたせいか、調理中ぼんやりとしてしまい、ちょっと目を離した隙に、炒め玉ねぎが黒コゲに!なんとかコゲを取り除いて完成させたものの、黒いツブツブが残ってなんとなくブルーな気分。
そんなこんなで、おウチカレーは公表するのが恥ずかしいので、先日友人に教えてもらったカレー屋さんの写真を載せてみました。
天王町にある『エベレスト・キッチン』のチキンカレーのランチセットです。
カレーは数種類から選べて、これにナン(写真に入りきらないほどデカい!)orライス、サラダ、ドリンク(これも選べます。写真はラッシー)が付いて、¥650~と、とにかく安い!
そして美味しい!!
おまけに平日のランチタイムは、この値段でナンが食べ放題!!!
いかにもインド風という感じですが、実はネパール料理のお店です。
ネパールカレーはクセがなくて、日本人にも食べやすいやさしい味でした。
次回はライスと楽しんでもイイかも♪
ホームページが見つからなかった上に(※同名のお店が東京・福岡にあるようですが、系列は違うようです)、筋金入りの方向音痴なために場所がうまくお伝えできないんですが、シルクロード商店街の中にあります。
ネパール人スタッフが、あたたかく迎えてくれます
2009年01月25日
ぷりんぷり~んっ♪
と言ってもお酒を飲むのではなく、主におしゃべりと買い物!
ランチに舌鼓を打ちながら、尽きぬ女同士の話にさんざん大笑いし、帰る頃には顔中の筋肉が痛くなるほど
ショッピングも、友人のお見立てで欲しい物が見つかって大満足でした
解散後、寄り道をしてデパ地下のデザートコーナーにあるプリンショップ『マーロウ』へ。
このマーロウの絵の付いたパイレックス社製のビーカーがどうしても欲しくて欲しくて、『北海道フレッシュクリームプリン』(右)と、『王様プリン』(左)の2つを購入。
どちらもなめらか&濃厚で美味しかったです、って2つ食べたんかい!って思うでしょうが、2つ食べちゃいました(笑)
2009年01月18日
ニッポンの伝統の味
湯葉煮、お造り、湯豆腐、茶碗蒸し、生麩田楽、豆腐しゅうまい、湯葉揚げ、湯葉グラタン、湯葉吸物等々、メニューのほとんどすべてが湯葉と豆腐づくし。
これらを『梅ワイン』と一緒にいただく、至福の時
デザートも『豆乳のアイスクリーム』と、これまたヘルシー。
しかも全然豆臭くない!
『懐石』とは言っても、値段はリーズナブルで、なおかつ体に良し!
やっぱり豆腐って、老若男女問わず愛される、ニッポンの誇る伝統の味ですね~♪
興味のある方は、予約での来店がオススメです。
2009年01月13日
INFORMATION♪
徹底した取材を重ねて組む特集は、毎月とっても内容が濃くて、大のお気に入りでした。
今回、この2月号『横浜特集』の中の『伊勢佐木町』の項目に、ナント、私のお気に入り『cafe emo.espresso』さんの記事が掲載されています
しかも、伊勢佐木町の老舗の名店と並んで、堂々の登場です。
お店に行ったら、ラスト1冊!
隙を見てサッ!と購入しちゃいました
『OZ magazine』独特の、オシャレな写真構成は、今も健在。
ハマっ子の方、横浜好きな方はもちろん、今回は『隠れた名店』がかなり掲載されてますので、新しいお店を開拓したい方にもオススメです♪
2009年01月12日
掘り出し物!?
なんと、日本刀!
・・・の、模造品
長い事、重い木刀だと思い込んでさして気にしていなかったのですが、たまたま遊びに来ていた甥っ子の好奇心によって、正体発覚。
『おっ、こんなの出てきちゃったら・・・やるしかない!』と、すぐさまジャージに着替え、映画『キル・ビル』よろしく、こんなショットを撮ってしまいました。
う~ん、せめてジャージが黄色ければ(そういう問題か!?)。
いやいや、日本人なんだから着物でしょ(一体何になりたいんだ、オマエは!!)!
等々、自分にWツッコミを入れつつ、調子に乗った私は両手で刀をきつく握りしめ、摺り足で歩くこと5分弱。
翌日、太ももがバッチリ筋肉痛になっちゃいました
それにしてもこの模造刀、一体誰が何の目的で手に入れたのかは・・・未だに謎
2009年01月02日
ヒッチコック5連発!
本年もよろしくお願い致します!
なんと今年は、ケーブルテレビでヒッチコックのアメリカ時代の作品が5作も放映
年明け早々、テレビ三昧のお正月です
しかも、吹き替え。
こりゃ珍しい!と、思わず全部録画してしまいました。
これから耐久レースに入りま~す
①『パラダイン夫人の恋』(1947)
グレゴリー・ペック、アリダ・ヴァリ主演の法廷サスペンス。
2大スター共演であるにもかかわらず、タイトルすら聞いた事ありませんでした
ヒッチコックにしては珍しく、謎解きよりも心理描写に重きを置いている異色作。
②『白い恐怖』(1945)
イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック主演のラブ・サスペンス。
奥手な精神科女医と、若き医学博士の恋に絡む殺人事件。
シュールレアリスムを代表する画家、サルバドール・ダリによる夢のシーンも見所の一つ。
③『ロープ』(1948)
ヒッチコック初のカラー作品。
ニューヨークのアパートメントを舞台に、二人の大学生が、自分たちの優秀さを証明するために殺人を犯す。探偵に扮したジェームズ・スチュアートと、学生二人との対決が見もの。
④『汚名』(1946)
イングリッド・バーグマン、ケーリー・グラント主演。
ナチスのスパイとして有罪判決を受けた父の汚名を晴らそうとする女性と、ナチス党の動きを追うFBI捜査官との恋愛を軸に描かれる、メロドラマ仕立てのサスペンス。
⑤『見知らぬ乗客』(1951)
「太陽がいっぱい」の女流作家、パトリシア・ハイスミス原作。脚色はハードボイルド作家のレイモンド・チャンドラー。
妻の浮気に嫌気がさしている主人公が、列車に乗り合わせた見知らぬ乗客から、“交換殺人”を持ちかけられる・・・。
2008年12月31日
命日だよ、全員集合!
昨日、12月30日は、父の命日。
家族でお墓参りに行ってきました。
墓前で今年一年あった出来事や、近況なんかを軽く報告。
父の使っていたクロゼットを、今は私が全て占領してしまっている事。
父のビデオ編集用の機材を、古いキーボードだと思って間違ってディスカウントショップに売ってしまった事。
その他、様々な懺悔(!?)をし、無事お参りを終えました。
さて来年は、どんな懺悔ネタが出てくるのやら(笑)
ところで、今年は私のブログデビューの年でした。
hama1を通してたくさんの方たちと出会い、オフ会にも参加させていただき、大変充実した一年となりました。
本当にありがとうございます。
皆様、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年を・・・☆
2008年12月28日
危険な香り・・・
時間の流れはみな平等だと言うけれど、年々時の経つのが早く感じられるのはどうしてなんでしょう?
年のせい???
ま、悩んでいても仕方ないか!
というワケで、今日から大掃除始めました。
掃除の落とし穴。
それは、 『懐かしい物との再会』にあります。
今日はこんなの発見しちゃいました→
『悪魔のカード』
おそらく、『裏・タロットカード』みたいなモンだと思うんですが・・・
使った記憶が一度もない
中身は分厚い取扱説明書と、魔女やほうきやモンスター等のおどろおどろしい絵柄のカードが数十枚。
説明書を読み漁ってみると、『使用時は北向きに座り、“悪魔祓いの儀式”を行う事』と書いてありました。
なのに、肝心の悪魔祓いの儀式に関する表記がありません(笑)
普段、占いの類には携わらない生活をしている私は、どうにもこうにも処理に困ってしまいました。
悪魔祓いの儀式できないし・・・捨てたら呪われちゃいそうだし。
こんな調子で、今日はちっともはかどらなかった大掃除ですが、
また面白そうなお宝を発掘したら、ご紹介していこうと思います
2008年12月16日
スゴいぞ!日本の医療☆
実に20年ぶり!
きっかけは、私の通うバレエ教室の生徒さんが歯科助手の仕事をしていて、定期的なクリーニングを勧めてくれた事と、 最近になって冷たい物がしみるようになってきた事。
以来、知覚過敏治療の為、毎週欠かさず通院しています。
子供の頃、歯列矯正で辛い経験をした私は、歯医者が大の苦手
久しぶりに通院した日、治療台の上でつい、昔観た映画を思い出してしまいました→
『マラソンマン』('76・米)
ダスティン・ホフマン主演のサスペンス。
大学生で長距離ランナーの主人公が、ダイヤ密輸事件に巻き込まれて、元ナチス戦犯に捕らえられてしまい、『麻酔なしで歯をドリルで削られる』という、なんとも痛~い拷問を受ける怖~いお話
初めて観た時、あまりの衝撃に怖くて怖くて夜眠れなかった記憶が蘇る・・・。
こんな時に限って、ナゼこんな事思い出しちゃうんだろ、私
怖くて目を閉じると、この映像が出てきちゃう(笑)→
このシーン、今でも鮮明に憶えています。
・・・ところが、現在の歯科医療の技術はスゴかった!
『麻酔のための麻酔』なんてのがあって、しかもバナナ味
進化した技術、優しい先生のおかげで、まったく痛い思いをする事なく治療を終えた私は、今では毎日でも通いたいぐらい、歯医者大好き人間になってしまいました。
2008年12月13日
グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー!
続けて音楽映画三連発目。
『グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー!』('89・米)
破天荒なピアノ演奏、攻撃的なヴォーカル、過激なステージパフォーマンスで人気を博したロカビリースター、ジェリー・リー・ルイスの伝記映画。
エルヴィス・プレスリーが『キング』なら、この人は『キラー』!
サン・レコードを代表する、5大アーティストの一人です。
映画は、幼な妻(ナント13歳!)との結婚生活を中心に、彼の生い立ちからプロデビューまでの道のり、後に訪れる苦難など、ストーリー的にはサラリと描かれています。
やはり魅力はステージシーン。
観客に罵声を浴びせ、マイクを乱暴に扱い、椅子を投げつけ、挙句の果てに商売道具のピアノまで燃やしてしまう始末(笑)
しかも時は'50年代。ロックンロールが『悪魔の音楽』と非難されていたこの時代に、これだけクレイジーな事をやってのけたのは圧巻の一言。
また数々のヒット曲誕生の背景には、あらゆる音楽ジャンルのエッセンスが汲み取れます。
彼の音楽の礎となったカントリー、ピアノ弾き語りのきっかけをもたらしたブギウギ、荒々しい歌唱法は黒人音楽から。それら全てを上手く融合させ、自分の音楽を創り上げたジェリー・リー。
『ピアノじゃ売れない』と言われようと、スキャンダルの渦中に追い込まれようと、自分を信じ、決して信念を曲げなかった彼は、やはり『キラー』と呼ぶにふさわしい、ロック界のアンチヒーローなのかもしれません。
彼を演じているのは、デニス・クエイド。
スゴい!表情、仕草までそっくりです!
本編終了後、ジェリー・リー本人とデニス・クエイドとのパフォーマンス映像アリ(VHS版)。
こちら、本物のジェリー・リー・ルイス→
2008年12月13日
ラ・バンバ
『ラ・バンバ』('87・米)
メキシコ系アメリカ人ロック歌手、リッチー・ヴァレンスの伝記映画。
彼こそが、メキシコ民謡である『ラ・バンバ』という楽曲を、素早いギター奏法とエレキベースを取り入れる事により、ノリのいいロックテイストに仕上げた張本人!
現在、私達がTVやCM等で耳にするのも、ほとんどこのバージョンです。
しかも驚く事に、この曲は当時、レコードの“B面”用として収録されました。
メインのA面は、彼が当時付き合っていた恋人への想いを歌った『ドナ』。
デビュー曲『カモン・レッツ・ゴー』とともに大ヒットした、ロッカバラード。
今でこそ現役高校生の歌手デビューというのは珍しくないですが、弱冠17歳でヒットを飛ばした彼は、その先駆け的存在。
彼の独特のギターセンスは、幼い頃に慣れ親しんだメキシカンミュージックの影響でしょうか。その熱い演奏とは裏腹に、あどけない高音のボーカルがとてもキュートに感じられます。
若くして華々しい成功を掴んだリッチー・ヴァレンス(写真・真ん中)ですが、1959年、ツアー先のミネソタ州へ向かう飛行機が墜落。これに同乗していたのが、前回ご紹介したバディ・ホリー(右)と、ビッグ・ボッパー(左)。
この映画、リッチー役の俳優さん(ルー・ダイアモンド・フィリップス)が、本人とは似ても似つかないという声が聞こえてきそうですが、それよりもビックリだったのが、撮影時のアドバイザーとしてリッチーの家族が参加している事(笑)
リッチーの恋人、ドナ本人もメイキングのインタビューに顔を出しています。
彼の事を、『有名人になっても自分を見失わず、優しくて親切な人だった』と語る彼女。
ちなみに・・・『ストレイ・キャッツ』再結成前のブライアン・セッツァーが、エディ・コクラン役を演じています。彼の演奏シーン(『サマータイム・ブルース』)も、見所の一つ。
2008年12月03日
バディ・ホリー・ストーリー
で、今回選んだのがこちら→
『バディ・ホリー・ストーリー』('78・米)
いきなり日本未公開作品(笑)
エルヴィス・プレスリー以降に登場したロックスター、バディ・ホリー。
細身で長身、短髪に黒縁メガネがトレードマークの彼は、'50年代当時のロックスターとは全く違うスタイルと斬新なサウンドで、一躍全米トップアーティストの仲間入りを果たします。
黒人アーティストのメッカである「アポロシアター」に出演した初の白人アーティストであり、後に登場する名だたるロックアーティスト達に、多大な影響を与えた功績はとても大きいのですが、どうも日本での知名度がイマイチなのが悲しい
全米1位に輝いた『ザットル・ビー・ザ・デイ』や、『メイビー・ベイビー』は、映画『アメリカン・グラフィティ』でも使われていたし、同じく代表曲の『ペギー・スー』も、この曲をテーマにした映画『ペギー・スーの結婚』(フランシス・F・コッポラ監督、キャスリーン・ターナー、ニコラス・ケイジ主演)が作られています。
しかし、人気絶頂にあった1959年、思わぬ悲劇が彼を襲います。
主演のゲーリー・ビジーは、元フットボール選手だけあってマッチョな体型で、悪役という印象が強いですが、この作品でアカデミー賞にノミネートされただけあって、バディ・ホリーそっくり
伝記映画としてはもちろん、音楽映画としても充分楽しめる内容になっているので、バディホリーファン、ロック好きな方はもちろん、「ゲーリー・ビジー、懐かし~!」という方にも、オススメの1本です。
2008年12月03日
来るクリスマスに向け・・・
毎年この時期になると、ピアノのレッスンでクリスマスソングをやる事になっています。
クリスマス関連の曲であれば、ジャンルは自由!
というワケで、普段クラシック漬けの私は、しばしの息抜きと開放を求め、ジャズかブギウギ調にアレンジしたものを先生に探してもらいます。
練習期間は3週間
これを過ぎると年明けに持ち越しになって、正月早々にクリスマスソングを弾くハメになり、初レッスンからすっかり気持ちが萎えてしまいます
今年は、『クリスマスメドレー』に決定~♪
「ジングル・ベル」→「オー・ホーリー・ナイト」→「きよしこの夜」→「牧人ひつじを」と、結構なボリューム
全4曲ですが、譜面を見たらナゼか3曲しか入ってない・・・???
よくよく見てみると、最後の2曲は、右手で「きよしこの夜」、左手で「牧人ひつじを」を同時に弾かなければならないという構成にビックリ
楽しみだなぁ、お正月(苦笑)
2008年12月02日
何にでも合う♪
『アサヒ ジンジャードラフト(生)』
発泡酒にジンジャーがミックスされてて、とっても美味しいです。
カクテルの「シャンディ・ガフ(ビール+ジンジャーエール)」よりも甘さが控え目で、どんな料理にも合うところが気に入っています。
これからの時期、家でお鍋をする機会がグンと増えるので、しばらくお世話になりそうです。
そしてもう一つオススメなのが、サンドイッチとのコンビ。
特に肉類・魚介類のサンドとの相性は最高!
皆さんも、是非一度ご賞味くださいな