2009年07月20日
スピルバーグ作品、究極の選択!
『スティーヴン・スピルバーグ監督作品で一番好きなのは?』と聞かれたら、ホントに困ってしまいます。
彼はどのジャンルの作品もクオリティ高く、子供から大人まで楽しめるエンターテイメントにしてしまう達人。
人種差別だって宇宙人だって戦争だって幽霊だって恐竜だって、彼の手にかかれば面白くならないハズがない!
その中でも特にこの2本は、傑作中の傑作。
しかし、やはりどちらか1つには絞れない。
2作とも、30年以上も前に作られたとは思えないほど、今観ても充分リアルに怖いです。
『激突!』('71・米)
平凡なサラリーマン、デヴィッドはハイウェイを南下中に道を阻まれた大型タンクローリーを強引に抜いてしまう。
車での旅ならよくある光景だが、この出来事がもとで、彼は終始タンクローリーに追われるハメになり、生命を脅かされるほどの恐怖を味わう事になる。
タンクローリーに乗っている犯人の顔は一切映さず、時折腕や後ろ姿をチラッと捉えるだけで、観客自身に犯人は一体何者なのかを想像させる事により、恐怖を増幅させる手法はお見事。
『ジョーズ』('75・米)
人喰い鮫と人間との死闘を描いた海洋パニック映画。原作は、ピーター・ベンチュリーのベストセラー小説。
真夏の海水浴場に突如現れた巨大人喰い鮫相手に、警察署長、漁師、海洋学者の3人が漁船で退治に向かうが、鮫の力はあまりにも強力だった・・・。
臨場感を喚起するこだわり抜いたカメラワーク、恐怖をあおる音楽、ともに素晴らしい出来。
私は海にも行かないし、車も運転できないという、どちらのパターンとも程遠い生活をしていましたが、今年になって甥っ子に誘われてン十年ぶりに潮干狩りに出掛け、車も人の運転でなら乗る事もあるので、やっぱり人ごとではないなぁ、と・・・。
さて、あなたならどちらの恐怖がお好みですか?