2009年06月01日
ガールズムービーの火付け役
『メリーに首ったけ』や『キューティー・ブロンド』等、今でこそオシャレなガールズムービーは量産されているけれど、それはこの映画がブームの火付け役だったんじゃないかと思います。
『クルーレス』('95・米)
※『クルーレス』とは、“無知”とか“ダサい事”の意。
ビバリーヒルズに住むお嬢様、シェール(アリシア・シルヴァーストーン)は、弁護士のパパとリッチな豪邸に二人暮らし。
オシャレでキュートでハイスクールの人気者である彼女は、親友のディオンヌ(ステイシー・ダッシュ)と買い物をしたり食べ放題に行ったり、エステでリラックスしたりする毎日を送っている。
毎朝起きると、まず最初にするのが洋服選び。それも自分のワードローブをすべてパソコンに取り込んであって、自分の写真に着せ替えてチェックするという徹底ぶり(コーディネートがイマイチだと『ミスマッチ!』なんて警告までしてくれる。こんなソフト、私も欲しい!)。
しかし、そんな生産性のない暮らしに飽き飽きしていた彼女は、クラスにドラッグ漬けのイケてない転校生(ブリタニー・マーフィ)がやってきたのを機に、『人を幸せにする事』に生き甲斐を見出してゆく。転校生をオシャレに変身させた後は、老いぼれの担任教師と奥手な女性教師をくっつけて、おまけに自分の成績まで上げてしまうというやり手ぶり。
もちろん、恋愛あり、パーティーあり、イイ女でいるための秘訣や男の子にモテる必勝テクまで教えてくれます。
90年代半ばの作品なので、ファッション面での古さは否めないけど、内容は今も全然色褪せてない。
平凡な日常にウンザリしているけど、自分探しの旅に出る程の余裕がない方に、オススメの1本。
今いる場所で、本当の自分を見つける方法が、ここにあります。