2009年05月09日

チャップリン5連発!

往年のコメディアンの中で、私の一番お気に入りはバスター・キートン。次にマルクスブラザーズ、ハロルド・ロイド、そしてダニー・ケイと続きます。

だけどチャップリンだけは・・・実はずっと食わず嫌いな感じで今日まできてしまいました。
監督・主演・脚本・音楽すべて手がけ、笑いの才能のみならず、歌やダンスまで披露してしまう天才なのに、子供の頃、『黄金狂時代』と『モダン・タイムス』を観て、幼心に『このおじちゃん、なんだか怖いicon11』と強烈に印象に残り、しばし悪夢に登場する程のインパクトだったために、それきり私の中で封印したままでした。

実際、チャップリンのユーモアセンスは、10歳満たない子供が理解するには早すぎると、かの淀川先生もおっしゃってたので、そのままのらりくらりと過ごし、チャップリン観ずして映画好きを公言するという、なんともタブーな映画道をひた走ってきちゃいました。
ところが先月、ケーブルテレビでチャップリンの作品が連続放送されるという知らせが。私ももう大人だし(!?)、これを期にチャップリンの封印を解く決意を固めました。


今回のラインナップは、チャップリン作品の王道中の王道であるこの5本。





『キッド』('21・米)

男に捨てられ未婚の母となった女性が、泣く泣く生まれたばかりの赤ん坊を高級車に置き去りにする。そこへ様々なトラブルが発生し、赤ん坊を拾うことになる浮浪者チャーリーと、キッドと名づけられたその子との親子愛を描いた感動作。














『チャップリンの黄金狂時代』('25・米)

ゴールドラッシュに沸くアラスカを舞台に、一攫千金を夢見る放浪者チャーリーの恋と希望に満ちた物語。
飢えに苦しむチャーリーが、履いてた靴をボイルして美味しそうに食べるシーンはあまりにも有名。
















『サーカス』('28・米)

ひょうんな事からサーカス団に紛れ込んだ浮浪者チャーリーが、曲馬乗りの少女に恋をしたり、災難に巻き込まれて綱渡りをするハメになったりと、終始ハチャメチャなシーン満載のドタバタ喜劇。












 





『モダン・タイムス』('36・米)

機械化された現代社会を風刺したコメディ。サイレントにこだわり続けたチャップリンが、この映画では歌声を初披露。
皮肉に満ちたユーモアだらけだが、最終的には人々を幸せな気分にさせてくれるさわやかなラストシーンも素晴らしい。













『街の灯』('39・米)

盲目の花売り娘との恋、自殺願望の富豪との交友を通じて繰り広げられるロマンティック・コメディ。『キッド』同様、笑って泣ける感動作。印象深い音楽もいい。個人的に一番好きな作品。

  


Posted by つきピン at 20:46映画